インボイス制度って、なんかよく分からないですよね。
子供から「インボイス制度って何?」って聞かれたら、どう答えるだろう・・・
そう考えながらこの記事を書きました。
フツー英語でinvoiceって言ったら、請求書のことです。
英英辞典(ロングマン)だと次のように書いてあります。
a list of goods that have been supplied or work that has been done, showing how much you owe for them
(訳:供給された商品やなされた仕事が書いてあるリストで、買い手が負っている金額が書いてある→要は請求書のこと!)
しかし、インボイス制度の文脈で使われるインボイスは、
フツーの請求書ではなく、「ちゃんとした」請求書を意味しています。
「ちゃんとした」請求書の具体的意味は、
①事前に税務署の審査を受け登録を受けた事業者が発行している
②取引年月日や取引先、正確な消費税額等がバシッと書いてある
請求書のことです。
そして「ちゃんとした」請求書のことを「適格」請求書と名付けているようです。
分かりにくーーーい
インボイス制度とは、
「仕入れにかかった消費税は、ちゃんとした請求書に紐づけておかないと、損金として認めないよ!」
「しかも、その請求書はきちっと保存しないとダメだよ!」
という制度です。
なので、インボイス制度は適格請求書保存方式と表現されることもあります。
(私は最初、なんとか制度(system)=なんとか方式(manner:やり方)という表現がしっくりきませんでした。)
世の中の制度は、制度を作る側に有利に作られています。
(考えてみれば当たり前ですよね🌟)
なので作る側の意図を考えていくと、制度の理解が容易になり、勉強がすっごく捗ります。
国の事情はこうなっています。
コロナの補助金とか防衛費とかで、財源が全然足りない
→税収を増やしたい
→あっ!取り損ねている消費税があった💡(免税事業者の分とか)
→免税事業者さんにはインボイス発行事業者という名の「課税事業者」になってもらおう!
→もしくは、免税事業者さんが発行した請求書では仕入れ額控除をできなくしてしまおう!
インボイス制度について、力の限り分かりやすく噛み砕いて説明しました。
6歳児の自分の子供にも分かるようにと頑張りましたが、
記事を書き終えたあとにこれは6歳児では理解は無理かもと思いました。。。
この制度の凄いところは、
免税事業者が、インボイス発行事業者に「なっても」「ならなくても」、
必ず国の消費税による税収が増えるという点です。
なれば、免税事業者が、
ならなければ、取引先(売り先)が実質的に消費税を納税することになります。
「登録を受けるかどうかは任意です。」と強制せず、ゆるーい感じで構えているその背景としては、
「べつにどっちに転んでもいいやー、いずれにしても税収増えるし」というのがあるような気がします。。。
インボイス制度を考えた霞ヶ関の人の頭の良さは計り知れませんね。
偏差値2,000くらいあるのではないでしょうか(笑)
あっぱれです。